『新世界からお越しのサンジ様、新世界からお越しのサンジ様、お連れ様がお待ちです。インフォメーションセンターまでお越しください、繰り返します。新世界からお越しのサンジ様…』
「だーーッ!あんの迷子野郎、やっと見つけたぜ!」
たく小学生じゃあるまいし、と、独りごちてから急いで放送されたインフォメーションセンターとやらに向かう。
「すみません、あの、放送されたサンジですが」
「あ、あちらにお連れ様がお待ちです」
「おい、遅ェぞ」
「あのなぁ、迷子の迷子のマリモマン、お、ま、え、が、迷子なんだよ!迷子の分際で何を偉っそうにふんぞり返ってやがんだ!」
「遅ェからてめェの分も飲んじまったぞ」
「あ?……会場限定ビール、って。え、おれの分も?」
「ッ……」
「自爆か?」
「るせェ!!」